眼圧検査とは?
眼圧検査とは?
検査の流れ・正常値・緑内障との関係をわかりやすく解説

監修:石田眼科大崎クリニック院長 大野瑞先生
眼圧検査とは、目の中の圧力(眼圧)を測定する検査です。目の中では「房水」と呼ばれる液体が作られ、排出されることで一定の圧力が保たれています。このバランスが崩れると眼圧が上がり、視神経に負担がかかることがあります。眼圧検査は、こうした異常の早期発見に役立つ、眼科の基本的な検査のひとつです。
■眼圧検査は何のために行うのか
眼圧検査が特に重要とされるのが、緑内障の診断や経過観察です。緑内障は、視神経に障害が起こることで視野が少しずつ狭くなる病気で、進行しても初期には自覚症状が乏しいことがあります。そのため、症状がないうちから検査を受けることが大切です。緑内障の診断では眼圧検査だけでなく、眼底検査、視野検査、OCTなどを組み合わせて総合的に判断します。
出典:日本眼科学会 / 公益社団法人 日本眼科医会

図1:緑内障診断に必要な主な検査
緑内障の診断では、眼圧検査だけでなく、眼底検査、視野検査などを組み合わせて総合的に評価します。
出典:公益社団法人 日本眼科医会「よくわかる緑内障―診断と治療―」
■眼圧検査の方法
眼圧検査の方法にはいくつかありますが、健康診断や一般的な外来でよく行われるのは、目に空気を当てる非接触式の検査です。機械から「プシュッ」と空気が出るため驚くことはありますが、短時間で終わり、基本的に強い痛みはありません。必要に応じて、点眼麻酔をしてから器具を角膜に軽く当てて測定する接触式の方法が行われることもあり、より正確な評価に役立ちます。
出典:AAO

図2:眼圧検査(トノメトリー)のイメージ
眼圧検査では、専用の機器を使って目の圧力を測定します。健診では空気を当てる非接触式、眼科では接触式が用いられることもあります。
■眼圧の正常値と注意したいポイント
眼圧の正常値は一般的に10〜21mmHg前後が目安とされています。ただし、この数値だけで正常・異常を単純に判断できるわけではありません。眼圧は体質や時間帯、角膜の厚さなどによっても変動し、人によって「適切な眼圧」は異なります。
出典:AAO
さらに、日本人では眼圧が正常範囲内でも緑内障を発症する正常眼圧緑内障が多いことが知られています。つまり、眼圧が正常だから必ず安心というわけではなく、反対に高めの数値だからすぐに緑内障と決まるわけでもありません。眼圧は大切な指標のひとつですが、診断には視神経や視野の状態をあわせて確認することが重要です。
出典:公益社団法人 日本眼科医会 / 日本眼科学会

図3:目の中の房水の流れと眼圧のしくみ
目の中では房水が作られ、排出されることで一定の眼圧が保たれています。排出のバランスが崩れると眼圧上昇につながることがあります。
出典:日本眼科学会 緑内障
■こんな方は眼科での検査がおすすめです
・健診で「眼圧が高い」と言われた方
・40歳以上の方
・ご家族に緑内障の方がいる方
・見え方に違和感がある方
・コンタクトレンズ使用中で、しばらく眼科受診をしていない方
眼圧検査は、目の状態を知るための大切な第一歩です。目の病気は自覚症状が少ないまま進行することもあるため、気になるサインがなくても定期的なチェックを心がけましょう。
■まとめ
眼圧検査は、目の健康状態を確認するための基本的で大切な検査です。短時間で受けられ、緑内障などの病気の早期発見につながる可能性があります。ただし、眼圧の数値だけで病気の有無は決まりません。見え方に違和感がある方や健診で指摘を受けた方は、早めに眼科で相談することが大切です。
出典:日本眼科学会
■参考
石田眼科 大崎クリニック / 日本眼科学会 / 公益社団法人 日本眼科医会 / AAO
